高麗人参が育つ環境

高麗人参はウコギ科の植物であり、同種にウドやゼンマイなどがあることからも分かるように山菜の仲間です。
本来は山に生息している天然食材なのです。
高麗人参に限っては生育条件が大変厳しい事もあって、どこでも育つというものではありません。
国内でも一部の地域で栽培されているだけです。
高麗人参が多くの権力者らの心を捉え、その都度人工栽培が試みられながらもほとんどが徒労に終わってしまったのはこういう事があったからです。
初めて最初の栽培に成功したのは、日本に初伝来した奈良時代から先を行くこと数100年後であったというのも、こうした背景があるためです。
ではどのような環境に育つかというと、まず肥沃で水はけが良く冷涼かつ日陰である事が絶対条件です。

うっそうとした原生林に入れば天然の腐葉土が長い歴史の中で蓄積されていますから大変肥である事は間違いありません。
原生林の中はとてもひんやりしている事に加えてじめじめしている場所が少ないです。
山の外がいかに悪天候であれ、ほとんど影響を受けません。
こうした環境を人工的に整えなければならないのですから、栽培の難しさも半ば伝わってきませんか。
山の土と同じ条件を整えるわけですから当然と化学肥料を使わなくなりますよね。
育苗土作りには最低3年はかけてじっくりと熟成させます。

次に種の発芽率をアップさせるために水に数日間ふやかしておきます。
やっと播種です。
それからは4年から6年かけて土の中でじっくりと熟成させるわけですが、この間に天候の影響を少しでも受けると腐敗もしくは乾燥しすぎて消滅してしまいます。
完全に山の奥地という設定条件を厳守しなければなりません。
見事収穫出来たら10年間畑を休ませる事で元の肥沃な畑に戻していきます。
これだけ手間暇かけて育てられた高麗人参は大変な高値で取引されていきます。